「バイクに乗りたいけど、教習所に通う時間なんてない…」
「通勤で使える125ccスクーターに乗りたいけど、免許取得って大変そう…」
毎日忙しく過ごす中で、バイク免許の取得を諦めかけていませんか?
特に、手軽で維持費も安いAT小型二輪(125cc以下)は魅力的ですが、免許のために何週間も教習所に通うのは現実的ではないと感じる方も多いでしょう。
しかし、もし普通自動車免許を持っていれば、土日のわずか2日間でAT小型限定普通二輪免許が取得できるとしたら、どうでしょうか。
この記事では、以下の内容を詳しく解説します。
この記事でわかること
- AT小型限定普通二輪免許の基本情報とメリット
- 最短2日で免許が取れる教習所プランの全貌
- 申し込みから卒業までの具体的な流れと費用
- 教習や卒業検定でつまずかないためのコツ
この記事を最後まで読めば、2日間での免許取得が現実的な選択肢となり、あなたのバイクライフへの第一歩を踏み出す自信が湧いてくるはずです。
AT小型限定普通二輪免許とは?特徴やメリットを徹底解説

原付二種のある暮らし・イメージ
AT小型限定普通二輪免許は、正式名称を「普通自動二輪車免許(小型限定/AT限定)」と言います。
この免許を取得すると、総排気量125cc以下のオートマチック(AT)バイクを運転できるようになります。
最大の魅力は、なんといってもその手軽さです。普通自動車免許を持っていれば、学科教習の多くが免除され、技能教習も最短8時限で済むため、土日などを利用した最短2日間での取得が可能になります。
また、125cc以下のバイクは「原付二種」とも呼ばれ、50ccの原付一種と比べて交通ルール面で多くのメリットがあります。
- 法定速度が自動車と同じ60km/h
- 二段階右折が不要
- 二人乗りが可能
これらのメリットにより、バイパスや交通量の多い幹線道路でも、車の流れに乗ってスムーズに走行できます。
通勤・通学はもちろん、ちょっとしたツーリングまで楽しめる、非常にコストパフォーマンスの高い免許と言えるでしょう。
AT小型二輪(125㏄以下)とはどんなバイク?原付や中型との違いを確認
「小型二輪って、原付と何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
バイクの免許と区分は少し複雑ですが、下の表を見れば違いは一目瞭然です。
区分 | 原付一種 | 原付二種 | 普通二輪(中型) |
排気量 | ~50cc | ~125cc | ~400cc |
運転できる免許 | 原付免許 | 普通自動二輪車免許(小型限定/AT限定) | 普通二輪免許 |
法定速度 | 30km/h | 60km/h | 60km/h |
二段階右折 | 必要 | 不要 | 不要 |
二人乗り | 不可 | 可能 | 可能 |
高速道路 | 走行不可 | 走行不可 | 走行可能 |
ナンバープレート | 白色 | ピンク色 or 黄色 | 白色(緑枠) |
このように、AT小型二輪(原付二種)は、原付の手軽さと中型バイクの走行性能の「いいとこ取り」をした区分です。
高速道路は走れませんが、日常的な移動手段としては十分すぎるほどの性能を持っています。
燃費が良く、税金や保険料などの維持費も安いため、経済的な負担が少ないのも大きなメリットです。
最短2日間で免許取得可能な教習所プランの概要と選び方

原付二種のある暮らし・イメージ
「本当に2日間で免許が取れるの?」と半信半半疑の方もいるでしょう。
結論から言うと、普通自動車免許を持っていれば可能です。
多くの教習所では、社会人や学生向けに「土日コース」や「短期集中プラン」といった名称で、AT小型限定普通二輪免許の2日間取得コースを用意しています。
これは、普通免許所持者は学科教習26時限と技能教習2時限が免除されるため、残りの技能教習8時限と学科教習1時限を2日間に凝縮して行うプランです。
ただし、誰でも無条件で2日間で卒業できるわけではありません。
教習の進捗には個人差があり、もし技能が基準に達しなければ補習が必要になる場合もあります。
しかし、AT小型バイクは操作が比較的簡単なスクータータイプなので、ほとんどの方がスケジュール通りに卒業できています。
最短2日間コースの流れとスケジュール例(事前準備から卒業まで)
2日間コースをスムーズに進めるためには、事前の準備と当日の流れを把握しておくことが大切です。
一般的なスケジュール例を見てみましょう。
【事前準備】
- 教習所選びと比較検討
料金、アクセス、スケジュールなどを比較し、自分に合った教習所を探します。
- 申し込みと入所手続き
Webや電話で予約し、必要書類(免許証、住民票など)を持参して手続きを済ませます。
視力検査などの適性検査もこの時に行います。
- 持ち物の準備
ヘルメット、グローブ、長袖・長ズボン、ライディングに適した靴(スニーカーなど)を準備します。
レンタルできる場合もあるので確認しましょう。
【スケジュール例】
■1日目(土曜日)
- 午前:入所式、教習の進め方説明、技能教習(3~4時限)
- バイクの引き起こし、取り回し、基本姿勢、発進・停止など
- 午後:技能教習(2~3時限)、学科教習(1時限)、シミュレーター教習
- カーブ、坂道発進、一本橋、スラローム、危険予測など
■2日目(日曜日)
- 午前:技能教習(2~3時限)
- コース走行の総仕上げ、卒業検定に向けた「みきわめ」
- 午後:卒業検定
- 検定合格後:卒業式、卒業証明書の受け取り
卒業後は、1年以内に管轄の運転免許センターで申請手続きを行えば、晴れて免許証に「普自二(普通二輪は小型二輪のAT車に限る)」の記載が追加されます。
2日間通いきれる?仕事や通学と両立するための時間の使い方
「2日間、朝から晩まで教習所にいるのは大変そう…」と感じるかもしれません。
確かに、2日間コースは密度が濃く、体力的に少しハードな面はあります。
しかし、見方を変えれば、たった2日間頑張るだけで、その後の自由なバイクライフが手に入るのです。
このプランを成功させるコツは、「この2日間は免許取得に集中する」と割り切ることです。
- 前日はしっかり睡眠をとる: 集中力を維持するため、体調管理は万全に。
- 仕事やプライベートの予定を入れない: 教習に集中できる環境を自分で作りましょう。
- 予習・復習の時間を確保する: 1日目の終わりに、その日習ったことや苦手なポイントを軽くおさらいしておくと、2日目の教習がスムーズに進みます。
週末の2日間を自己投資の時間と考えれば、仕事や学業との両立も決して難しくはありません。
むしろ、短期集中でダラダラと通うよりも効率的で、モチベーションも維持しやすいというメリットがあります。
AT小型限定普通二輪免許の申し込み手続きと必要書類

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免許取得への第一歩は、教習所への申し込みです。
手続きはそれほど難しくありませんが、スムーズに進めるために事前に流れを把握しておきましょう。
【申し込み手続きの流れ】
- 教習所を決定し、2日間コースを予約する。
人気のプランはすぐに埋まってしまうことがあるため、早めの予約がおすすめです。
- 入所日に必要書類を持参し、本手続きを行う。
料金の支払いや、視力などの適性検査を済ませます。
- 教習スケジュールを受け取り、内容を確認する。
持ち物や集合時間など、不明な点があればこの時に質問しておきましょう。
【一般的に必要となる書類】
- 運転免許証: 住所変更が済んでいるか確認してください。
- 本籍地記載の住民票: マイナンバーが記載されていないもの。教習所によっては不要な場合もあります。
- 本人確認書類: 健康保険証、パスポートなど(免許証のICチップが読み取れない場合などに備えて)。
- 印鑑: 認印で可。
- 証明写真: 教習所内で撮影できる場合が多いです。
- 眼鏡・コンタクトレンズ: 視力基準を満たすために必要な方。
必要書類は教習所によって異なる場合があります。
必ず事前に公式サイトや電話で確認し、忘れ物がないように準備しましょう。
教習所の選び方と予約のコツ!通学時間や料金・アクセスも重要
自分に合った教習所を選ぶことは、2日間という限られた時間で効率よく免許を取得するための重要なポイントです。
料金の安さだけで選ぶと、「予約が取れない」「通うのが大変」といった問題が生じる可能性があります。
【教習所選びのチェックポイント】
- 料金体系: 総額に何が含まれているか(検定料、追加料金など)をしっかり確認しましょう。
- アクセスの良さ: 自宅や最寄り駅から無理なく通える場所を選びましょう。2日間とはいえ、通学の負担は少ない方が楽です。
- スケジュールの柔軟性: 希望する土日にプランが設定されているか、キャンセル待ちは可能かなどを確認します。
- 施設の充実度: コースの広さや建物の清潔さ、休憩スペースの有無なども見ておくと良いでしょう。
- 口コミや評判: 実際にその教習所で免許を取得した人の声は非常に参考になります。
予約のコツは、免許を取りたい時期の1~2ヶ月前には行動を開始することです。
特に、春休みや夏休み、気候の良い春・秋の週末は混み合う傾向にあります。
複数の教習所をリストアップし、公式サイトをこまめにチェックしたり、電話で空き状況を問い合わせたりするのが確実です。
AT小型限定普通二輪免許取得にかかる料金やキャンペーン情報
AT小型限定普通二輪免許(普通免許あり)の取得にかかる費用は、教習所や地域によって差がありますが、おおよそ8万円~12万円程度が相場です。
東京や大阪などの都市部はやや高め、地方は比較的安い傾向にあります。
この料金には、入学金、教習料金、教材費、検定料金などが含まれているのが一般的です。
ただし、卒業検定に不合格になった場合の再検定料や、技能教習の補習料金が別途必要になる場合があるので、料金体系はしっかり確認しましょう。
少しでも費用を抑えたい方は、教習所が実施しているキャンペーンを活用するのがおすすめです。
- 早割: 早めに申し込むことで適用される割引。
- 学割・グループ割: 学生や、友人・家族と同時に申し込むと割引が受けられます。
- 期間限定キャンペーン: 時期によって特定のプランが割引価格になることがあります。
教習1日目の内容とは?技能・学科・シミュレーター講習の流れ

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いよいよ教習スタートです。1日目は、バイクに慣れるための基本的な操作が中心となります。
緊張するかもしれませんが、先生が丁寧に教えてくれるので安心してください。
【1日目の主な教習内容】
■技能教習(前半)
- 車両の取り回し・引き起こし: バイクを押して歩いたり、倒れたバイクを起こしたりします。意外と重いので、コツを掴むことが大切です。
- 乗車姿勢と各部名称: 正しいライディングフォームや、ブレーキ・アクセルなどの操作方法を学びます。
- 発進と停止: 最も基本的な操作です。スムーズにできるようになるまで繰り返し練習します。
- 直線でのバランス: 低速でまっすぐ走る練習。視線を遠くに置くのがポイントです。
■学科教習
普通免許所持者は1時限のみです。二輪車特有の交通法規や安全運転の心構えについて学びます。
■シミュレーター教習
実際の公道で起こりうる危険な場面(急な飛び出しなど)を、ゲームのようなシミュレーターで体験します。
危険予測能力を高めるのが目的です。
■技能教習(後半)
- カーブ走行: バイクを傾けて曲がる感覚を養います。
- 坂道発進: 後ろにずり落ちないように発進する練習です。
- 法定速度での走行: 教習所内のコースを、標識に従って走行します。
1日目は覚えることが多くて大変かもしれませんが、焦る必要はありません。
わからないことはその場で質問し、一つ一つの操作を確実に身につけていきましょう。
2日目の教習のポイントは?技能テストや卒業検定前の注意点
教習2日目は、卒業検定に向けた総仕上げです。
1日目に習ったことの復習と、より高度なバランス感覚が求められる課題走行が中心になります。
【2日目の主な教習内容】
- 一本橋: 幅30cm、長さ15mの橋の上を、規定タイム以上かけてゆっくり走行します。バランス感覚が最も問われる難関課題です。
- スラローム: 等間隔に置かれたパイロンの間を、リズミカルに抜けていきます。
- S字・クランク: 狭いコースを、パイロンに接触しないように走行します。
- 急制動: 指定された速度から、短い距離で安全に停止する練習です。
- コース走行: これまで練習した全ての課題を組み合わせ、検定コースを走行します。
そして、全ての教習の最後に行われるのが「みきわめ」です。これは、卒業検定を受けても問題ないレベルに達しているかを見極めるための、教習の総まとめテストのようなものです。
ここで良好な評価をもらえれば、いよいよ卒業検定に進むことができます。
検定前の注意点として、コースを完璧に覚えることはもちろんですが、安全確認を怠らないことが何よりも重要です。
乗車・降車時の後方確認、進路変更時の合図と目視確認など、基本的な動作を体に染み込ませましょう。
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卒業検定の内容と合格のためのコツ!安心して受験するための対策
卒業検定は、これまでの教習の成果を発揮する場です。緊張すると思いますが、普段通りにやれば大丈夫です。
検定は減点方式で行われ、持ち点100点からミスをするごとに点が引かれ、70点以上残っていれば合格となります。
【主な減点項目と対策】
- 一本橋からの脱輪(検定中止): タイムは気にせず、まずは落ちずに渡りきることを最優先に。視線を遠くに向け、ニーグリップ(膝でタンクを挟む)を意識しましょう。
- パイロン接触(-20点): スラロームやクランクでは、速度を落としてでも確実にクリアすることを心がけましょう。
- エンスト(-5点~): AT車なのでエンストの心配はほとんどありませんが、急なアクセル操作は禁物です。
- 安全確認不履行(-10点): 「やりすぎかな?」と思うくらい、首を振ってしっかり後方確認をアピールしましょう。
- 法規走行違反: 一時不停止や速度超過などは大きな減点対象です。標識や指示をしっかり守りましょう。
合格のための最大のコツは、リラックスすることです。「完璧にやろう」と気負いすぎず、「安全運転でゴールする」という気持ちで臨みましょう。
検定前にコースを歩いてイメージトレーニングをするのも有効です。これまで先生方に教わったことを信じて、自信を持ってチャレンジしてください。
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通勤や日常にも便利!AT小型二輪免許で可能になること・使い道

原付二種のある暮らし・イメージ
苦労して免許を取得した先には、便利で楽しいバイクライフが待っています。
AT小型二輪免許があれば、あなたの生活はどのように変わるでしょうか。
- 通勤・通学が快適に
満員電車のストレスから解放されます。すり抜けは推奨されませんが、渋滞時でも車の横をスムーズに進むことができ、時間短縮につながります。
駐輪スペースも車ほど場所を取らないため、駅前の駐輪場なども利用しやすいです。
- 行動範囲が広がる
電車やバスでは行きにくい場所へも、気軽に出かけられるようになります。
ちょっとした買い物はもちろん、休日に隣町のカフェまで足を延ばしたり、景色の良い道をのんびり走るショートツーリングを楽しんだり、新しい趣味が広がるかもしれません。
- 維持費が経済的
125ccバイクは燃費が非常に良く、ガソリン代を節約できます。また、自動車税や任意保険も車に比べて格安です。
ファミリーバイク特約を使えば、さらに保険料を抑えることも可能です。
手軽に乗れて、維持費も安いAT小型二輪は、まさに現代のライフスタイルにマッチした乗り物です。
免許を取得すれば、日々の移動がもっと自由に、もっと楽しくなること間違いなしです。
よくある質問・注意点(技能試験免除や適性検査・視力基準などQ&A)

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ここでは、AT小型限定普通二輪免許の取得に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 普通免許があれば、運転免許センターでの学科試験や技能試験は免除されるの?
A1. はい、その通りです。指定自動車教習所を卒業すれば、運転免許センターでの技能試験は免除されます。
また、普通免許を持っていれば学科試験も免除となり、適性検査(視力検査など)と申請手続きのみで免許が交付されます。
Q2. 視力はどのくらい必要ですか?
A2. 両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上が必要です。片眼が0.3に満たない場合は、もう一方の眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上である必要があります。
眼鏡やコンタクトレンズを使用してこの基準を満たせば問題ありません。
Q3. 運動神経に自信がないのですが、2日間で卒業できますか?
A3. 個人差はありますが、AT小型バイクは自転車に乗れる程度のバランス感覚があれば、ほとんどの方が問題なく運転できます。
操作もスクータータイプで非常にシンプルなので、過度な心配は不要です。不安な場合は、インストラクターが親身にサポートしてくれます。
Q4. 合宿免許で2日間コースはありますか?
A4. 教習所によっては、宿泊施設とセットになった合宿プランを用意している場合があります。
旅行気分で集中して免許を取りたい方にはおすすめです。ただし、通学プランより費用は高くなる傾向にあります。
まとめ:AT小型限定普通二輪免許を最短2日で取得するために知っておきたいポイント

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今回は、忙しい方でも取得可能な「AT小型限定普通二輪免許」の2日間取得プランについて、詳しく解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
【今回のまとめ】
- 普通自動車免許があれば、AT小型限定普通二輪免許は最短2日で取得可能!
- AT小型二輪(125cc以下)は、法定速度60km/h、二人乗りOKなど、原付にはないメリットが多数。
- 取得費用の相場は8万円~12万円。キャンペーンなどを活用すれば費用を抑えられる。
- 教習所選びは料金だけでなく、通いやすさや予約の取りやすさも考慮して総合的に判断することが重要。
- 教習は基本的な操作が中心。卒業検定は安全確認を徹底し、リラックスして臨めば合格できる。
- 免許取得後は、通勤・通学から休日のツーリングまで、便利で楽しいバイクライフが待っている。
「バイク免許は時間もお金もかかる」というイメージは、もう過去のものです。
たった2日間の自己投資で、あなたの日常はもっと自由に、もっとアクティブに変わる可能性があります。
もしあなたが少しでも「バイクに乗ってみたい」という気持ちを持っているなら、まずは近所の教習所の公式サイトを覗いてみてください。
そして、思い切って第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。きっと、新しい世界があなたを待っています。
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